お酒を飲むと眠れなくなるのはなぜ?
お酒を飲むと眠気に誘われる反面、夜中に起きて眠れなくなりますよね。
今回のコラムでは、眠れなくなる理由や晩酌の注意点を紹介します。
お酒を飲むと眠れなくなる4つの理由
はじめに、アルコールが睡眠を邪魔する理由を説明します。
①アセトアルデヒドが睡眠を邪魔するから
アルコールを分解時に発生するアセトアルデヒドは、睡眠を浅くする効果があり、夜中に目が覚めやすくなってしまいます。
②トイレに起きやすくなるから
アルコールには、睡眠中の利尿作用を抑えるバソプレシンの働きを抑える効果があります。
これにより夜中にトイレに起きやすくなってしまいます。
③呼吸状態が悪化するから
アルコールには筋肉弛緩作用があり、気道を狭くするため呼吸状態を悪化させます。
いびきや無呼吸の原因になり、血中酸素濃度も低下し、結果として眠りを妨げてしまいます。
④夢に反応してしまうから
お酒を飲んで寝ると寝言やレム睡眠行動障害を引き起こす可能性があります。
レム睡眠行動障害とは、夢の内容に対して普段より過敏に反応してしまう障害のことです。
夢に反応して大声を出したり身体を動かしてしまい、結果的に目が覚めてしまいます。
寝る前にお酒を飲みたい人の3つの注意点
「それでも晩酌は続けたい…」というあなたに、3つの注意点を紹介します。
①寝酒はやめる
最低でも、ベッドに入る3時間前までには晩酌を終わらせるようにしてください。
アルコールの分解が間に合わないうちに眠りにつくのはおすすめできません。
②飲みすぎない
350mlビールのアルコールを分解するのに3時間かかると言われていますので、
毎日2本飲む人なら、就寝時間の6時間前には飲み終えるようにしたいところです。
難しい場合は、安眠のためにも酒量を調整しましょう。
③つまみに気をつける
お酒に合うつまみは脂っこいものが多く、消化に時間がかかります。
胃腸が休まる時間を削ることになりますので、できるだけ消化によいものを一緒に食べるようにしましょう。
深い眠りのためにお酒との付き合い方を考えよう
アルコールは良い睡眠にとって悪影響を与える飲み物です。
リラックス効果があるため、ほどほどに飲むことはストレス発散に効果がありますが、疲労回復のためにも飲む時間や量には気をつけたいですね。